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4月07日
LUNCH with DAUGHTER
今は、子供も様変わりして
おかあさんは、困っておりますよ。
最初に驚いたのは
小学校に入ったら
「麻衣子じゃなくて、まいちゃんと呼んで」って言うヤツ。
はい?
お友達のお母さんは皆
「絵梨香ちゃん」「かすみちゃん」と優しく呼ぶのに
「どうしてママだけ、麻衣子!!って言うの?
まいちゃんって呼んで 」
「いやです」
「どうしてよー。」
「子供は呼び捨てって決まってるからです」
「決まってないよー」
「うちでは決まってるんです」
「だれが決めたの?」
「ママです」
その後にきたのが中学生
「ママの事、これから『聡子ちゃん』って呼ぶね」
「…なんだと?」
「だから、『聡子ちゃん』って呼ぶの」
「そんな事聞いてない。親をなんだと思ってる」
「親」
「だから、そんな事聞いてない。どうもお前とは話が噛みあわないな。」
「じゃ、『聡子ちゃん』って呼ぶね」
「呼べるもんだったら 呼んでみろ」
「『聡子ちゃん』」
「…ぶたれたいの?」
友達は母親の事を
「みっちゃん」とか「幸子ちゃん」とか「美香ちゃん」とか
呼んでるらしい。
じゃ、今まで、
「 陽子ちゃんが さっちゃんと映画に行ってね」
とか言う話…ロクに聞いてはいないが
さっちゃんと言う友達だと思ってたら
母親なのか?
ひどいのになると
真美子ちゃんちの、「よっくん」
ずっと、弟だとばかり思っていたら
おじぃさんだったりするんだよ。
「白内障の手術するんだって」というから
「エーーー?弟がぁ!?」とか魂消ると
「え?よっくんって、おじぃちゃんだよ、真美子の」
もう、アンタの話は聞きたくないよ。
んでね、そんなんは呼び方だけだからいいけれど
それから、ずっと続いてるのが
「どしてママは子供と遊ばないか?」
え?アンタ幼稚園?
高校生でしょーーが。
親と何するって言うんだよ。
あやとりか?
みんな
ママと美容院 ママとお買い物
ママと映画 ママとディズニーランド らしい。
嘘だろ?
わたくしは
「親と遊んで何が面白い」という世代ですから
理解不能。
だってよ、親とかかわると
遊んでるつもりが いつの間にか説教になっている。
遊びたいわけがない。
遊んでるのに.....字を書けば
「あ、書き順が違う。点の打ち方が違う。
あんた、そんな書き方してるの?ちょっとここに書いてみなさい!」
歩けば、
「 余所見しないてさっさと歩きなさい」
買い物に行けば、
さんざん待たされた挙句の荷物もち。
美容院に行けば
「子供らしく、さっぱり切って下さい」
えーーん、ワカメちゃんみたいになったじゃん。
美容院の帰りはいつも泣いてた。
これでも親と遊びたいか?
…という事で私は子供と遊んだことはありませんが
大学生にもなった事だし、遊んでやるか。
就職活動で、結構大変らしい。
就職も私達の頃を違って
なんでも30社とか50社とか、バンバン受けていくらしい。
(エントリーとか言ってた。意味不明)
試験も大学入試のセンター試験のようなものもあるし
一次はWEBテストとかでネットでやったりもするらしい。
30社とか受け続けていくと、なにか?
これから、不採用通知の15連発とか受けるのか?
じゃ、落ち込まないように
ちょっと、ママがお助けしてやるか。
頑張ってやりなさい。
受かっても偉くない。
落ちてもどういう事ない。
人間として出来るかぎりのことをして、
その上は天命に任せて心を労しない
こういう事をなんと言う?
「……わかりません」
「はい、不採用です。女子大生の一般常識やり直し」
「答えはなんでしょうか?」
「人事を尽くして天命を待つ」
「人事って…あ、そーか、人事課?」
「やっぱり、不合格です」
「えーーん」
……という事で、色々と用事をした後に
昼ごはん食べさせてやりましょう。
ついて来なさい。
え?どこどこ?
うるさい、黙って歩け。
はい、ランチビュッフェ
一回目
二回目
三回目
これも。
こやって切ってくれる。
四回目
うどんもあるからね。
ケーキも!
こんだけ、食べるコツはね
お腹一杯になったらね、一回寝るの。
「ママ、眠いんでしょ?」
「なんでだよ」
「喋らなくなった」
「じゃ、おやすみ。あんたメールでもしてな」
そんなこんなで、いたら、
いつもの友達の多美ちゃんからメール。
「今、なにしてる?どこにいんの?」
「ヒルトン。麻衣子とひるごはん。」
「私、今 順ちゃんの「(彼女の親友の息子、今度から大学生)
の アパートの掃除に行ってきた所。
バケツ持って有楽町線乗ってるよ。
どこヒルトン?
ほら、この前頼まれた 大阪の「ちんどんやキティーちゃん」
送ろうと思って、今持ってるんだよ。
帰りに行くよーー。待っててよーー。 」
どこヒルトンか聞くのは浦安だったら来るという意味だろう。
ヒルトンは浦安と新宿にある
それよか
「え?バケツ持って乗ってるの?地下鉄に?
雑巾とかも?ほうきも?」
「当たり前じゃん、掃除だよ」
「バケツ何に入れてんの?」
「風呂敷だよ」
「それもって「ちんどんやキティーちゃん」を
届けにヒルトン来てくれんの?
ちんどんや多美子じゃーーん」
「へいき、へいき」
「わかってます。」
..................................................................
この子が中学校受験の時
試験が終わって子供は翌日も受験な為帰り
私は即日発表の結果を見るために
残りました。
寒い2月の日 もう真っ暗になった坂道を登って
合格発表を一緒に見に行ってくれたのも
多美ちゃんでした。
幼稚園からある学校で中学は
募集10名という学校だったため
発表もよくある発表風景のようではありません。
真っ暗な校舎が並ぶ中、
外灯だけがついている道を事務所がある管理棟まで行って
合否通知の入った封筒を受け取ります。
校門を入って立ち止まってしまった私に
「怖いよねー。
あたし、行ってくるよ。ここにいな」と
取りに行ってくれました。
一度暗闇に消えた多美ちゃんが
封筒を手にまた現れました。
校門に立っている私の方に歩いてきます。
マリア様のそばの花壇の
外灯の下あたり 一段と光の輪が強い中で
その封筒を振りながら
「だいじょーーぶ!!!
厚いから、手続き書類入ってる!
合格ーー!ばんざーーい!!」とニコニコして
大声で言う多美ちゃんを 私は見ていました 。
昨日の事のようです。
この学校の願書を始発に乗って出しに行ってくれた
私の父は、もう杖なしでは歩けません。
昨日の事のようですが確実に月日は経っているのです。
皆の気持ちに支えられて この子は大きくなりました。
支えなしで歩きだそうとしています。
頑張りなさい。
頑張った後は用意された道で
一生懸命やりなさい。
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