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11月08日
クオリア
あの…ちょっと聞きかじっただけですから
正確な意味はわかっていませんから、
突っ込まないで頂きたいんですが…。
旅先から家に帰って来るとほっとする…とか
木漏れ日の中にいると、安心するとか言う質感を
クオリアと言うんだそうです。
ほっとするを「質感」と表現されたあたりから、
もう 半分位わからなくなってるのですが
クオリアは私たちの感覚に伴う鮮明な質感を指します。
クオリアは、脳を含めての物質の物理的記述と、
私達の心が持つ様々な属性の間のギャップを象徴する概念です。
クオリアが脳の中のニューロンの活動から
どのように 形成されてくるかということは、
私たちの脳における情報処理を特徴付ける
「統合された並列性」を解く上で重要な鍵になっています。
(クオリア マニフェスト より抜粋)
もう、これで完全にわからなくなりました。
クオリア……クリオネとは違うな…としか。
何かに触れて、見て、
「ほっとする」とか「安心する」というのは感覚の一部ですが
それで、思い出しました。
私がほっとするのは、灯りなんですが、灯りと共に
最近気がついたものがありました。
子供の頃住んでいたのは
ふすまとガラス戸で仕切られた部屋と、庭にそって
縁側があるような平屋の家でした。
庭には柿や無花果の木があり、
トイレの裏にはヤツデが植わっている様な家で
子供の頃は、こういう家が嫌でした。
何がいやだって言って、玄関がドアじゃない。
曇りガラスの引き戸。
帰ってきたのが、絶対わかる仕組み。
ガラガラって。
そんな家で
8時になると、テレビを消されて
「 寝ろ」と言われました。
茶の間の隣の子供部屋で寝ました。
一人っ子だったので、私が布団に入ってしまうと
家はシーンとしています。
母が家事をしたり、父の為の夕食を温めだす音を
ふとんの中で聞いていました。
そのうち、父が帰ります。
カチャカチャと食器の音がして
父の夕食がテーブルに並んで、
お風呂から出た父と母の話し声を聞きながらいつの間にか
眠ってしまう…という毎日でした。
それが、幸せだと思ったことはありませんでした。
「あ、アタシに内緒で、柿食べてる。
夜に柿食べちゃいけないって言ったくせに」としか。
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さて、そのつまんない子供も、大人になって
子供に「早く寝ろ」と言うようになりました。
いつも、私は一番遅くに寝るのですが、
先日、 少し疲れていたので、早めに寝ました。
ダーリンの友人が、仕事が終わってから
家へ来る事になっていましたが、
寝ていても良いという事で 横になっていました。
どうせ、私には、わからない難しいお話をするので…。
先に寝るなんてしたことない。
…ちょっと嬉しい。
しばらくして、人の声で目が覚めました。
ああ、○○さんが来たんだなぁ…と思いました。
二人の話し声を聞きながら、また、うつらうつらしている時に
いきなり
「 昔、子供だった頃、こんなだった…」と思い出しました。
なんだか、とても幸せな様な気がしました。
人の話し声がこんなに心地よいものだとは思っていませんでした。
子供が小さい頃は、毎晩ベッドで絵本を読んでやりました。
子供が 「今日は、これ」と絵本を持ってくる。
私の母は本を読んでくれることはありませんでしたが、
その代わりは
「昔、昔、ある所に…」というお話をする…という事でした。
これが、また、白雪姫とシンデレラと親指姫が混じったような、
かなりデタラメな話をした為に、字が読めるようになって
本を読んだ時には、かなり混乱しました。
子供がいつも、同じ本を繰り返し読んだり、
同じお話をしても、飽きずに聞いていたのは、
お話の内容ではなく、お母さんの声に安心して
寝ていたのかもしれません。
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うつら、うつらと友人と夫の声を聞きながら、
又、眠りの中に引き込まれようとしている時に
あることに気がつきました。
話の内容はまるで、理解できないにも係わらず
私は夫の声だけを拾って、安心していました。
無意識に
「もっと、長く喋ってよ…、○○に喋らせるなよ。
眠いんだから…」とか思っていました。
それから、しばらく経ったのでしょう、
電気を消して暗くなった部屋に、そっと入ってくる
夫の気配で又、目を覚まして、
「もう、寝るんだな」と思って又、安心しました。
すぐに又、眠りに引き戻されながら
「こんなに安心するんだから、ダイヤモンドもなんもいらないわーー」
とか思いました。
欲がなくなるのは、年取った証拠らしいが、それでもいいや。
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