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Diary


a la mer, de la mer, pour mon cheri


86


おひなさま

3月02日

お雛様を出しました…。

…今ごろ…。   でもセーフ。

今、この日記を書くのに、写真を選んでおりましたらね、
電話がなりましてね…、こんな時間に …11時…。

娘あて、でした。

期末試験2日目だっつーーのに、
今ごろ、試験範囲の確認をしている二人……。

ぶーーっとばして、やろうかと思いましたが
「あたしも、同じかなぁ…」とか思ってやめました。

母の機嫌と都合によって、同じ事をやっても怒られる時と
怒られない時がある。

そんなもんなんですわ。うちの教育。




このお雛様は、長女が1歳の時に買いました。

娘は2月19日に生まれました。
実家に帰って一週間ほど休み、自宅に戻ったばかりでしたので
ばたばたとしており、

お雛様は、来年ゆっくり選ぼうという事になりました。

…って、あたし、眠くて、眠くてボロボロでお雛様どころじゃなかったんですわ。

赤ちゃんが生まれて、嬉しくて、嬉しくて、
用もないのに、二人で赤ちゃんのまわりにはりついている、新じぃさんと新ばぁさんを
召使のように、こき使って、私は赤ん坊と寝こけていました。

焼き芋の声が聞こえると、じいじに、「あーー、焼き芋だ。買ってきて!!すぐ行って!!」と
買いに行かせるとか…。

あーー、こういう暮らし、一生したい…と思いました。

そんなですから、お雛まつりなんか気にしてもいませんでしたが
ある日見ると、ベビーベッドの赤ん坊の頭の上あたりになにかあります。

スーパーに売っている、下に雛あられが入った
紙に印刷されたお雛様でした。

父が、恥ずかしそうに
「お祝い事を先送りにすると、良くないって言うから……。まねごとだけど…。」と言いました。

…で、翌年、お雛様を買いに行きました。

…びっくり…。…こんな高いの?


会社を定年退職して、年金暮らしの両親にそう高価なものはねだれません。

七段飾りは諦めて、親王飾りというらしいですが、
男雛と女雛だけにしました。

ひな祭りには、夫の親族含めて10人以上でお祝いして貰いました。

 

当日、姑さまの第一声
「あら…、二つだけなの?」

「こんにちわ」より先に、そーーゆーー事、言うかぁ?

…言うんだよ。

そんでね、プレゼントをくれました。

……こんなん、どこで、探して来たの?という程デカイ……。

 

…デカイ………       ……すっごく、でっかい………
…… なんだと思う?

 

 

 

 

 

 

 

フランス人形

 

たまげたわぁ…。

昔見た、天地茂主演のテレビドラマのお金持ちの家の
応接間の…リメイク作るときには、貸してあげたい…という感じ。

それと一緒に、姑さまの妹さま…つまり、叔母様が下さったのは…

これも、デカイ、市松人形 男女二人組み。

もちろん、飾りましたのよ…。
飾るために下さったんだからね…。


クローゼットにそのまま、放り込んで、市役所の広報の
「あげます」に出すためにくれたんじゃないんだからね。

(一回飾ったあと、そうしたか、どうかも、聞いちゃ駄目なんだよ。
市役所の「あげます」係に電話したら
「あ、人形はいりません。貰い手がいませんから」と言われたかどうかも…)


 

親王飾りの両横に、それよりデカイ、超特大フランス人形と市松人形が並んでいるのは
すっごく、変だったかも…聞かないで下さいね。

聞かなくてもわかると思うからね。

 

あ、嫁姑仲悪かったわかじゃないのよ。

そうだった…というだけの話だから。
ただの、思い出話だよ。

 

 

そして、次女が生まれましたら、お姑さまは
「お雛様は一人ひとつです」と仰いました。

「…だったら、買ってくれよ」
とは言いませんでした。

お雛様二つもあったら困るから。

1つだって、家具を移動しないと出すところがないのに。

…で、三人官女だけ、買い足しました。

地味なお雛様が欲しかった私は、ある日、見つけてしまいました。

家庭画報だったと思います。

広告ではなくて、おひな祭りのなんかの記事の中に写っていた
三人官女。

三人官女だけ写っているという写真も珍しいと、今になって思いますが。

どういうワケだか、私って探し物をしてると…いいもん、めっけちゃう…というめぐり合わせがあります。

 

これを、持って親王飾りを買った店へ走りました。

「こういう三人官女下さい」
「こういうの、下さいって言われても……」
「でも、これがいいんです。探してください。今年に間に合わなくてもいいです。」
「じゃ、京都に注文出しましょう。この写真貨して下さい。」

…という事で出来上がってきたのがこちら…

ひーー!!!そっくり。

着物の袖の所にある柄は鶴なんですが、それも同じ。

写真を見て、手描きで描いてくれたんだそうです。
職人さんってすごいなぁ…と思いました。

 

以前にも書きましたが、母は大病をして大きな手術をしましたが
その病気は予後…というんでしょうか、(お医者さんは、そう言いましたが)
それが、非常に悪く、術後の2年生存率が、17パーセントだか24パーセントという事でした。

「では、3年は…」と聞きましたら

「申し上げにくいですが、そういうデータが取れないという事でして…」

私は母の余命を覚悟しました。

術後の体力回復と大学病院通院のために母はうちへ
越して来ました。

私は、残り少ない日を母と送るつもりでいました。

 

私が
「手術して悪いところを取ったから、もう大丈夫なのよ。
一病息災っていって、こういう方がいいのよ」という私の言葉に
母はもう、治ったように思っています。

お雛様を片付ける時、以前と同じように、明るくとぼけている母に

「来年、お雛様を出すときにはいないかもしれない」と思いました。

思いついて

「ねーー、ちょっと、箱がバラバラでわかんなくなるから、これ、書いといて」と
筆ペンを渡しました。

母がいなくなってからも、一年に一度お雛様を出すときに
こうやって、二人でお雛様を出したり、しまったりしたときの事を
思い出したいと思いました。

 

このような、切ない娘の心を知ってか、知らずか……母は、2年どころか
今年で、術後18年です。

新記録だと思います。

高齢ですので、色々と病気はありますが、口だけは元気で今日も
父をやっつけています。

「まったく!!ごはんだって言ってるのに、じぃじは、なんで返事しないのよ!!」
と毎日、父を怒っています。

…だからぁ……

返事しないんじゃなくて、耳が遠いんだって、100回言ってるじゃんよーー。

 

 

 

 

 

こんな、口うるさい母を持ったあたしはね…うるさくないの。

 

うるさいけど…うるさくないの。


こんな感じ……

…嘘だけど…。

でも、これからは、こんな感じでいよっかなーーー。

いつも私を守ってくれる人の後姿だけ見てよかっなぁ。

「あ、それ無理」
とか言う、ご意見は受け付けておりません。

 

昨日、かやまミートのHPを見て、
わざわざお店を訪ねて下さったお客様がいらして
本当に嬉しく思いました。

地図を見ていらしてくださったんでしょうか。
有難うございました。

久里浜は良いところです。
また、いらしてくださいね。 

Thanx a lot!

聡子